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Music school purevoice_instructor's NOTE

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2024年 06月 01日

生徒の手腕(リテイク)

東京葛飾の音楽専門スクール・purevoice のレッスンノートです。GWイベントの延長作業が続いています。いまなお作品制作に集中されている生徒さん、並びにサポートミュージシャンに敬意を表します。作業枠は冬イベント作品のリテイクにチャレンジです。

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リテイクは一度完成した作品に対し、実演素材やアレンジメントなどトータルでブラッシュアップできます。今回多くの生徒さんがリテイクに取り組んでいます。自己作品をより一層高めたいという意欲を嬉しく思います。どのようなものでも最初に作ったものがそのまま商品になることなどはなく、幾度もダメを出し、改良することがモノづくりの本質です。

今回のリテイク回顧です。
1、作品の根本部分が正しく構築された
2、生演奏の強みを的確に残した
3、録音手順の段取りが向上した

以上、大きく3点ありました。中でも、3の段取りについては素晴らしく、本番事前のサウンドチェックやプレイ確認のための準備に重点が置かれたことを評価します。これは制作工程でとても大切な視点です。多くの場合、時間節約のために作業枠を少しでも短く見立てます。その結果、セッティングや音調整が中途半端となることがあります。スタンバイ不十分では作業ピークがつかめず、単に演奏しただけで終わる、、、という現場も見たことがあります。もちろんダラダラとやることはNGですが、適切な余裕を確保することで作品が数倍良い仕上がりとなることを敏腕プロデューサーたちは知っているのです。まさに「急がば回れ」とは正しい論です。

以前ブログへ記載しましたが、海外のドラムレコーディングは本番前日にスタジオでセットを組み上げ、サウンド準備するエピソードを記しました。ワールド最高クラスのスタジオドラマー・リッキーローソン氏とお仕事をした際は、私がスタジオ入った時にはチェック他、すべてが完了していました。氏が叩くセットの前に行くと、私がこれまで愛聴してきた Mジャクソン、Wヒューストン、エリッククラプトンなどの音源のままのドラムサウンドが身体を包みました。その瞬間はお仕事でありながら、ピュアなファンに戻った自分を思い出します。アニタベイカーのスウィートラブのリッキー氏のドラミングは皆さんに聞いて欲しい名演です。

話題を戻しますが、回顧2の生の強みを残すことにつなげた点も生徒の手腕でした。ドラム&ベースの同録本番は、ファーストテイクでOKでした。しかしスネアの音質について気になる点があり、アドバイスしました。その際、私はドラムセットへ行きました。そしてスネアを叩き、正木氏に確認をしたのです。指摘内容は割愛しますが、その確認は作品本質に関わる重要な部分でした。

生徒の手腕(リテイク)_f0009667_20181500.jpeg

嘘偽りのないリアルな姿、この絵は私から正木氏へプレゼントです!
(まちゃ、いつも学びと気づきをありがとう)

今回そのようなやり取りができる時間と余裕があったことで、真のリテイクとして作品をプラスへ導くことができました。制作においては1人では気がつけないことが多くあります。ここに仲間やプロデューサーが存在する理由があります。このような作品にしたい、であればこうすればいい。もしこうできたらもっと良くなる、であればそうしてみせよう。みんなで知恵出すことが音楽制作の醍醐味です。次作業は明日のギターダビング、今回は全てチューブアンプでのトライ。OK、バッチこい!

【 JAM Study 】
◯ 開催:6月22日/土曜 16時〜
※ 6月回・予約受付中

【 作曲ワークショップ 】
◯ 開催:6月14日/金曜 19時〜
※ 6月回・予約受付中(オンライン受講・録画対応有り)

【 作曲実習・上級クラス 】
◯ 開催:6月23日/日曜 18時〜


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by purevoice | 2024-06-01 20:55 | ・PICKUP STUDENTS | Comments(0)


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