2006年 09月 21日
練習/エクササイズで求めるのは決してスピードではありません。演奏力がもし速度至上主義であるのならばそれは逆に容易いのかもしれません。音〜演奏表現にはスピードだけでは語れないロマンがあります。逆に完成されたスローサウンドにこそ瞬発力〜早さ(脈)を感じます。以前このブログでも記しましたが、私は学生時代に競技スキーをやっていました。なかでも興味あったのはダウンヒルという種目。断崖絶壁をとてつもないスピードで滑る(落ちる?)種目です。私はこの競技で未体験スピードを体感しました(最高に刺激)。そしてその後、緩やかな斜面を滑るスタイル〜フォームが確実に変わりました。なぜならば早いスピード(私の限界値)を体感したことで改めて緩やかな斜面を滑る難しさを知ったからです。と同時に、緩やかな斜面を滑ること自体楽しくなったのです。スピードの絶対値はありません。自分のもつマキシマムスピード(限界)こそが基準値。この基準値(自分自身)を知ることで得ることは多くあるのです。 このことはエクササイズ〜演奏表現にも同じことが言えます。課題を通じ自分の限界を体験することからすべては始まります。限界値があなたのゼロスタート、あなたの現実です。この限界値(現実)を時間経過とともに前進高めることが必要なのです。もし気を抜けば、怠れば、この値は下がります。下がればまた登るしかありません。もし登る力が無くなれば、、、。なにより自分のコンディションをキープすることが大切であり、実際のエクササイズ/練習とそれに向ける努力の精神こそが自己を助けてくれるのです。 私のレッスンは上達に役立つ数々のエクササイズを段階的に与えて行きますが、これは決して強制的なものではありません。テスト本番における障壁の高さ(スピードと質)も生徒本人が自分自身で決めるものです。そのなかでもう一歩進むためのアイデアを私が提案していきます。テスト本番中もリアルタイムにスピードや練習手法を変化提案し各人の能力を引き出します。求めるのは本番という限られた時間内で、自分の力をすべて出し切れることです。 __________________________ 今回、能力を最大に引出すことができたのが以下紹介する一般ギタークラス/佐藤昭広です。過去のテストでもメンタル負けにより能力50%も出せていない佐藤。今回テストも初回から能力50%以下の様相でした。そこで、120%の力を出させるべくアドバイスを与えました。具体的内容に関しては控えますが、今後この限界値を下げずに実演能力を高めていけば必ず扉は開くでしょう。 アドバイス後の佐藤昭広テスト映像はこちら↓ http://homepage.mac.com/pure_voice/EX.test/iMovieTheater28.html _____ purevoiceの女子生徒も負けてはいません。なかでも1つひとつの段階を確実に登っているのがアコースティックギタークラスの加賀谷初美です。初美ちゃんは演奏経験まったくのゼロからレッスンを開始した生徒です。普段はバンドを従えてボーカルメインで活躍している彼女ですが、ギタートレーニングを通じての作曲活動〜自己向上に余念はありません。 もう付いていけない…と言いつつもしっかり進んでくれている加賀谷初美のテスト映像はこちら↓ http://homepage.mac.com/pure_voice/EX.test/iMovieTheater29.html _____ <MASTER CLASSの面々も限界値高めています> 遠路はるばる大阪より参戦の猪瀬大貴/ベース科。浪花のド根性映像はこちら↓ http://homepage.mac.com/pure_voice/EX.test/iMovieTheater30.html Aランク狙ってる!?テンポ136キメテ140いく?? 飲んでないと指動きます、口も動きます、、、。 ジャズスタイルで攻めるアベちゃん映像はこちら↓ http://homepage.mac.com/pure_voice/EX.test/iMovieTheater31.html 今回は30秒CMのドラムダビングというシチュエイションでプレイスタイルを検証。 より繊細な表現が求められるブラシワークでリクエストに答えたのは、いつもクールで安心保証、 MASTER CLASSドラム科/加藤聡の実践テスト映像はこちら↓ http://homepage.mac.com/pure_voice/EX.test/iMovieTheater32.html 最近サポート仕事を始めた正木。誉められ!落とされ… このくり返しで成長中。 さて今回テストは如何かな?やっぱ不安の返品保証か??(笑。 本番時に絶対やってはいけないマチャのお宝映像はこちら↓ http://homepage.mac.com/pure_voice/EX.test/iMovieTheater33.html やはり最後に締めるのは健輔。数多くの課題を乗り越えてきたトレーニング成果を確認します。 ギタリストにも負けぬフィンガリングで更に自己追求を目指す MASTER CLASSベース科/上村健輔の限界値プレイ映像はこちら↓ http://homepage.mac.com/pure_voice/EX.test/iMovieTheater34.html 歌うことや楽器を演奏する上で重要な視点は多くあります。そのなかでも私が伝えたいことは「しっかりと鳴らす」こと、そして「バランスよく表現できる」能力を獲得することです。出来る限りの知識と情報、そして技術を備えることは有益です。それらは確実に自分の上達道具となります。様々な音楽〜プレイ〜表現を聞き、取入れることは重要です。「偏り」のないスタイル〜意識を持つことで自分の「個性」を見出すことに繋がります。それは練習/エクササイズに対しても同じことが言えるのです。音を楽しむ為に、プロのフィールドを目指すために、エクササイズなどという単純なものをいつまでやって何になるのか??誰もがそう思うでしょう。しかしひとつ明らかなことは、purevoiceの(この程度の)エクササイズすら乗り越えられないのであれば、決してこの世界では通用はしないでしょう。 課題を乗り越えた者のみが知る世界はあります。登ればもっと高い山に向かいたくなる、違う頂上からの風景も見たいと思う。見えた風景は生涯忘れ得ぬものとなる、そしてそれは決して言葉などでは表現できない自分だけの宝になります。1人ひとりの風景を得るためにまた皆と一緒に進みたいと思います。テストのランク結果は近日、purevoice lesson room内メッセージボードにて公開します。 ※次回エクササイズテストは来年の春頃に予定しています。 WE ENJOY THE MUSIC / purevoice
by purevoice
| 2006-09-21 00:33
| ・PICKUP STUDENTS
|
Comments(18)
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中川西
at 2006-09-21 13:50
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初テストめちゃくちゃ緊張しました。
正直いつもの自分を出しきれませんでした。 またそれも経験ですね。 自分なりの課題は、どこの場でも持っている能力を出し切る! これにつきます。 テストありがとうございました
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正木秀和
at 2006-09-21 21:18
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すみません。。
侍が戦の最中に刀落としてどうするんですか??????? ってことですね。 あと、正直覚えてないです(汗) 落ち武者からまた武士に昇ります。。。 中村様>無駄な汗かいてすみません。。
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中村です
at 2006-09-21 23:44
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purevoice at 2006-09-22 00:58
中川西>
テストはおつかれさま。 エクササイズ、とても楽しいね。なぜなら? 必ず達成感を得ることができるからね。 それが専門的であればあるほどやりがいある。 単にテクニックだけでなく、学ぶ者の人間性も表れるしね。 次回までに更にグレードは高めよう。 ところで、この中川西は? 兄か?それとも弟の義宏か??(笑 それとも、中野渡か???
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purevoice at 2006-09-22 00:58
マチャ茶>
こんど大切な棒落としたら、ほんと返品すっから。 俺の腰に針やらして下さいなど1億2千万年早いぞ。 やだよ、針が腰におっこったら。イタタ〜だよ。 マジ信用できねえから。 あべもよくピック落とすんだよな、、、。
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purevoice at 2006-09-22 01:00
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正木秀和
at 2006-09-23 13:22
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中村さん>あの、真剣な話なんですけど。本当に申し訳ありません、今は下の話をしてる場合じゃないんじゃないかとおもいます。
和ませようとして下さったのかも知れないのですが。。 いずれにせよですが、また後日よろしくお願いします。
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中村です。
at 2006-09-23 21:00
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はい、失礼いたしました。ドラムのスティック落としは私はレコーディング現場で見たことがないのでよくわかりません、が、それだけ少ないということでしょう。ただライブではプロ、アマにかかわらず、何度か目にしています。プロでも落とすのだからいいということではなく、プロの人の場合、スティックを落としてもリズムが消えません。落とした時のために1本で
練習しているということではなく、体にリズムが刻まれているのでスティックを落としたぐらいで動揺しないということでしょう。これはギターの弦切れも同じことです。しっかりポジションが体にはいっていれば、1本弦が切れたぐらいではどうってことないってことでしすね。体に刻みこむまで叩く 弾くというのは普段の積み重ねが重要ってことかな。1度だけプロのステージで1曲で3本の弦が切れたのを見たことがありますが、さすがに三味線状態では厳しいものがありましたが最後まで弾ききっていました。プロの技かな。
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正木
at 2006-09-24 00:41
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えっ!?いきなりマジコメントすか??(笑)
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ども!弟の義広です。
at 2006-09-24 01:56
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あの『中川西』は兄貴っす!義雄っす!!新しいアンプ買っちゃったから、うかれてんじゃないんすかねー
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江頭 遼
at 2006-09-24 19:05
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みなさんのテスト映像見させてもらいました!
俺はもうしばらくテスト受けてないんで、今受けたらきっと悲惨な結果でしょう・・・ ホントはいつ受けてもしっかりした結果を残せなくてはいけないのですが・・・笑 駒さん曰く狙ったらしいですが加藤さん→正木さんの流れはふきだして笑いました笑
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purevoice at 2006-09-25 02:43
正木>
君に座ぶとん1枚!
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purevoice at 2006-09-25 02:43
義広>
よ!兄弟愛。 兄貴またご機嫌なアンプ発注したようだね。 いいね、アンプへのこだわり。 音作れる者だからこそこだわれる特権だ。 義広も兄貴お下がりの5150はいじり倒しなさい! いずれバッチリ鳴らせる腕も備えれば、 アンプ自身が喜ぶぞ〜。
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purevoice at 2006-09-25 02:44
えが>
先日オリジナルは良いフィール。 エガにしては、これまでの中で一番ポップだった。Goo! そろそろ受験追い込みだろ、いいかげん勉強に集中しんさい! 来年〜嫌と言うほどたっぷり音楽浸けになるから。 安心しなさい。
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村田
at 2006-09-26 11:59
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こんにちは、久々にブログ登場の「しんが」の村田です。ご存じない方もいらっしゃると思いますので、勝浦からはるばる柏まで駒形さんを頼って流れ着いたしがないミュージシャンです。
テスト、自分も一足遅れて終了しました。むしろありがとうございました。なんか、改まってテストとか試験とかいわれると学生のときはあんなに嫌だったのに社会人になった今ではとっても新鮮、楽しいまでは言いすぎですが、そこまで苦痛ではなく自分でも不思議なくらいやる気が出てきます。 まぁなんか格好いいこと言ってますが実力は伴ってないんですが、そこが悲しいとこなんですが。でももっともっと上達したいって貪欲に思えることって、とっても幸せだなぁって思えました。 本当に徒然なるままにですいません。ではでは。 後、次回レッスンのときの駒形さんのテストの総評、お手柔らかにお願いします。
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purevoice at 2006-09-27 01:01
村田くん>
毎週はるばる遠方通学おつかれさま。 このところ、村田くんちの方行ってないな〜、、、。 高校時代はね、仲間が太東に住んでたから 泊まり込みで波乗りしによく行ってたよ。 東浪見あたりから車で波追って海岸線下っていくのが楽しくてね、 もちろんBGMは達朗さん!(笑 部原あたりのコンディションもだめだと、結局鴨川まで行くんだよ。 鴨川もだめだと、、、その日は海水浴。 近年、海行かなくなって、スキーも年1回、普段チャリも乗らず、、、。 それで、パクパクゴクゴク。こりゃ身体やられるに決まってるよね。 ちと、肉体改造計画せんとあかんなぁ?(浪花ど根性風) 私も上達改造後は勝浦の波、しっかり制覇するのでその時は地元応援たのむね!
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James
at 2006-10-05 02:33
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テストと名の付くものには誰でも抵抗がありますが
各項目内容に実践との結びつきを大いに実感しています。 (リズムキープ、音価(PVで初めて知った言葉)、音名読み等) 私の場合はライブ等生演奏が主体ですが 安定的な演奏をするためにも 継続的に取り組んでいかなければと PVテストをきっかけに思います。
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purevoice at 2006-10-06 15:47
James>
今だからこそすべき練習はあるよね。 これまでのレッスンでの積み上げが、 ライブ仕事などの実践で生かされるよう願っています。 ブログコメントのタイミング、これもリズムキープのひとつなり。 |
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