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Music school purevoice_instructor's NOTE

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2018年 06月 29日

監視役の意味

ある生徒さんとの re-Rec 経緯から、自宅で(独りで)作業する際に注意すべき点が浮かび上がりました。DTM作業、とくに生パートの録音時における注意点を指摘します。


近年自宅での録音作業が一般的になりました、このことで動画サイトやSNS系などへの作品投稿も手軽になりました。クリエイターたちにとっては嬉しい流れです。purevoice のレッスンでもこの環境を押し進めるべく講義を積極的に行っています。しかしお手軽にできるが故に落とし穴もあります。少し長くなりますが、自宅録音に興味のある方はどうぞお読み下さい。


1.エンジニアの役割


私たちが普段録音をする際にお世話になる場所はスタジオです。そしてそのスタジオにはハウスエンジニアがいます(外部フリーの方も多くおられます)。彼らはその道のプロですから作業のすべてを任せることができ、私たちはプレイに集中できます。作業中に問題があれば、彼らはすべて迅速に対応してくれますし、それが彼らの担当パートでもあるわけです。スタジオの音=エンジニアの技量、と言えるほど重要なセクションです。


2.自己責任


しかし皆さんがご自宅でDTM作業をする際はエンジニアはいないと思います。すなわち自身がエンジニアとしての責任を担うことになります。ですので、録音するトラック音質やバランスがそのまま完成素材となります。今回の落とし穴は、ある生徒さんのヴォーカルトラックを聞いたところ、言葉や呼吸が不自然な仕上がりとなっていました(パンチインアウトの結合部が適正でない)。また素材自体にも雑音が多く含まれており利用できる素材状態ではありませんでした。この彼の楽曲は新境地でもあり、私も大きく期待していたが故にとても残念でした。


最初の指摘通り、録音時に監視役(エンジニア)がいれば問題はなかったはずです。雑音に対しては録音レベル、マイキング、環境調整などすべて指摘してくれたことでしょう。録音時の対策が不適切なこともありますが、それ以前に、歌(発声)自体にも目を向けるべきかも知れません。ここはプロデューサーの監視になるでしょう。DTMはセルフで行なうことでの利点もありますが、その反面リスクも覚悟しないといけないのです。


3.自分でできるからこそ


最たる注意喚起は、このトラックを納品するにあたり単独でプレイ確認したのか? ということです。今回のようにノイズが含まれたトラックをそのまま納品するということは? その後のことをイメージ出来れば、自分ですべき作業は見つかるはずです。この点は、ある仕事現場で某プロデューサーがトラック確認のためだけに別スタジオを用意してくれた経験にその志とシビアな意識を教えられました。それもプロとして当たり前の行為だったのでしょう。余談ですが、この作業は録音をする作業以上の労力を要するものでした。


エンジニアリングで最も難しいのが生の録音です。そして今ご自宅で簡単に行なえるのも生の録音です。手軽にできるが故に、このジレンマにどう向き合うか? 作業が増えればそのぶん注意散漫になることは明白です。自己を自己で監視する、それができればセルフ世界に向いているとも言えるのでしょう。


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自分の時間を最大に使い創ったにもからわらず、落とし穴に落ちたまま過ぎ行くことは本当に危険です。そしてこのことは誰も教えてはくれないと思います。やる事、できる事、が増える事は良いのでしょうが、それなりのパワー分散は覚悟すべきです。今回指摘の生徒さんの集中力は並々ならぬものがあるが故に、監視さえ正しく行なえば進めると思いますし、この経緯はある意味彼にとっての成功だとも思います。この記事を私からの監視結果としてもらえたら幸いです。



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by purevoice | 2018-06-29 19:55 | ・PICKUP STUDENTS | Comments(3)
Commented by purevoice at 2018-07-04 02:57
早くも夏本番、昨晩はワールドカップの熱気に酔いました。
ドラムクラス某生徒さん、この夏は新木場studio coast でのライブが決定しています。
いましっかりと自分のピークチャンネルを合わせています。

今月はエクササイズテスト、そして8月夏イベントのスケジュールは今週公開いたします。
今年の夏は長くなりそうです。
Commented by 由宇 at 2018-07-10 11:49 x
良く言えば自分の世界を追求?になると思いますが、自分自身に浸かったままではいけないですね、、、
浸かった分だけ、思いっきり離れられる。それがある意味自身の許容範囲と言いますか、そんなことを記事を読ん考えました。
正しい監視役を自分自身にも持っていきたいです。
Commented by purevoice at 2018-07-11 13:02
由宇くん、コメントありがとう。
自分の限界を探ることや独自追求は進むために必要ですね。
注意すべきは、その行為自体に満足して終わらないことでしょう。
自分の視野の狭さを知れた時こそが本当のスタートだと思います。


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