2006年 07月 14日
このところセミナー開催にも刺激され、トレーニングの意識が高まっています。この流れを更に押し上げるべく記事カテゴリーを追加します。エクササイズの視点や練習題材を私なりに提言する新たなカテゴリー「実践Work Shop/俺ならこう演る!」をスタートします。私自身普段のトレーニングで意識していることや、実際のスタジオ現場などで気づいたことなどを独自の視点でランダムに公開していきます。 ____________________ ギターやベースなどの弦楽器は弦をしっかりホールドすることが大切。演奏技量を上げるためにはまずピッキングのトレーニングを、、、などと考えがちです。もちろんピッキング練習は重要な練習ですね。しかしそれ以上に意識すべき練習は、ネック〜指板〜弦に対するアプローチ/ホールドセンスを高めることです。演奏が上手な人ほど左手(ネック)のコントロールは長けています。ここでのホールドセンスの意味は、1)押さえること、2)浮かすこと、の2つの動作を含むネック(指板上)の手全体に向けた視点があります。線的にメロディーを弾く、ミュートを混ぜながらかたまりとして弾く、ワイドボイシングで音を拡散して弾く、など、、、アンサブルで求められるサウンドは多岐に渡ります。これらを自由に表現するためにこそ、ホールドセンスを高めることは有益です。 今日はそのホールドセンスに関連して、ギタリストの壁である「4指セーハ」のホールドアプローチを紹介します。 もともと私自身も出来得なかった技ですが、トレーニングの継続で確実に得ることができたフォーム実例です。Cコードのセーハフォームを指2本で鳴らします。1指/3フレットセーハで、6弦はミュート(1指先で)。4指/5フレットセーハで4弦/G 3弦/C 2弦/Eというメジャートライアドを担当します。ポイントは1弦をしっかり鳴らすこと。4指の代わりに3指で行なうパターンもありますが、私は4指が90度に折り曲がるまで調整できたので4指を使用しています。sus4の場合はもちろん、3指と4指の協力体制になります。 このフォームの利点は、ダブルセーハなので、1弦〜6弦までミュートに長けていることでしょう。ミュートを要するバッキングアプローチには特に有効ですね。このフォームを可能にするための具体的なトレーニングは、1−3の指折り〜2−4の複合へと移行します。押弦〜指板に対する意識を高めることこそがトレーニングそのものです。また以前もブログでフォーム矯正エクササイズの話題を紹介しましたが、一定期間エクササイズを続けることで正しいフォームが自分のものとなります。ギタリスト、ベーシスト共に、ピュアボイスのレッスン経験がある人ならば様々なフィンガーエクササイズを経験していると思いますが、ギタリスト諸君!再度このフォームをトライして、自己のホールドセンスを見直してみて下さい。注)くれぐれも1弦がミュートされないように!! WE ENJOY THE MUSIC / purevoice
by purevoice
| 2006-07-14 01:39
| ・WORK SHOP
|
Comments(6)
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中村です
at 2006-07-18 00:14
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いやあ、でましたねマル秘テクニック。もう公開されてるからマル秘じゃないけどね。purevoiceの生徒の皆さんはできていますか?私もちょっとだけギターを弾きますがこんなコードの押さえ方はしたことがありません。「これができなければギタリストではない」ということはありませんが、
できて損になることは何もありません。アラン・ホールズワースというギタリストがいるのですが、彼のような演奏をするには、この程度のことは朝飯まえのようにこなさないとね。確かpurevoice講師の人も一時期やたらホールズワースにこっていたような気がしますが・・・・ たぶん、そのへんところは追って解説してくれるでしょう。
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こんにちは~こちらのOBのしょーいち君と109てバンドやってますマキです。
一回だけ皆様の前に登場してます、覚えてて頂けてるかしら(汗) ちょくちょくこちら見せて頂いてるのですが、皆様のエクササイズテストの映像を見まして、すごいな~と思ってちょっと自分でも真似事やってみたのですよ。 全然出来なかったのですよ(苦笑) 人に習ったこと無いもんで、基礎って大事なんだな~と、楽器始めて10年目にして初めて思いました(汗) 今更ながら「1,2,3,4…」って頑張ってやってみようと思います☆ 受講料も払わずにレッスン受けちゃってゴメンナサイ(笑) あ、HPできたんです、良かったら見に来てください☆ ではまた来ます、お邪魔しました♪
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purevoice at 2006-07-19 04:25
一刀中村>
巷でアランさんは複雑早弾きの神として存在しておられますが、 私が思うには、独りオーケストラの神でしょう。 完全なるテクニックはもちろん、なんと言ってもあの和声表現は 正にアラン様の独壇場でございます。 今回公開した指手法など、 師からすれば、間違いなく「月とみどり亀?」でございまする。 失礼!
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purevoice at 2006-07-19 04:30
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松浦正博
at 2006-07-20 21:34
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このフォームは憧れの的です。このフォームを習得することで得られる演奏表現の広がりはとてつもなく大きいですね。関節のストレッチの瞬間、そしてそこからのコードチェンジ、更にまた関節ストレッチ、の一連の動きを目のあたりにしてるだけにその思いもなおさらです。さらに一弦が鳴ってるなんて・・・これ以上はあしたのレッスンでおねがいします。
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purevoice at 2006-07-20 22:43
松浦>
先日のマスターコースレコ実習での、バッキングリアレンジ。これできないと鳴らないよな。たった1つの音が「ある」「ない」「鳴る」「鳴らない」でサウンドデザインが180度変わる。音は面白い、ギターは楽しい。また進めよう。 |
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