2006年 05月 11日
昨晩、大学時代の友人K氏と久々に食事をしました。K氏は現在、ミュージシャンのマネージメントや、ローディーの派遣、機材管理などの業務を掌る会社の社長さんです。K氏と私は、約20数年まえにバンドを組んでいました。昨晩も当時の想い出話で盛り上がりました。そして先日、生涯の憧れのアーティストとの出会いを現実のものとしたK氏のナマ話を聞くことができました。今日は、人の想いや夢、願いは必ず叶うということを伝えたいと思います。 学生時代K氏のパートはヴォーカルでした。昔からのローリングストーンズの大ファン。当時のあだ名はミック。容姿、歌姿がとてもミックジャガーに似ていました。私とバンドを組んでいた頃は、ダンパ仕事なども多く受けていたこともあり、ロックよりブラコン系カバー曲を中心に演じていましたが、とにかくミックジャガーをリスペクトし続けている人物です。 そんなK氏、切り出しました。「いや〜、コマ。この前のストーンズ公演は行ったの?俺さ、Sさんからスタッフの仕事頼まれてさ、しかもメンバーのケータリング担当でさ、、、。」話の口火を切ったが最後、K氏はターボ全開で話はじめました。 「それでさぁ、とりあえずメンバーの食事なんだけど、材料の買い出しから始まったわけよ、、、」「向こうからシェフが同行してんのよ、わざわざ〇〇まで行ってワンボックスバン一杯に買うわ買うわでさぁ、、、」良く聞くのが、ビッグアーティストはワールドツアー時に自家用ジェット機でシェフ付き移動するとか、、、。ホントだ。「で、もって、向こうから来たスタッフ100人くらいが働くオフィスみたいなのも即こっちに作ってね」「数日滞在なのにホテルが会社みたいになっちゃってんのよ、、、」なんか、すげ〜リアルな話だね、それより、メンバーと会えたの?と聞くと、「メンバーが会場に入る瞬間がスタッフ一番緊迫してんのよ、空気がピーンと張りつめるわけ」「そしたら、きたんだよ、本物が!」「俺はエレベータ横で待機してたんだけどさぁ、マネージャーのあとに一番最初に入ってきたのが、チャーリー、次がキース、そしてミック、最後がロンだったよ」と。この話を聞いているだけで、うるうるもの。そしてK氏、話続けます。「東京ドームのバックステージってさぁ、楽屋からステージにつながる通路はきまっていて、その途中にケータリング用の給湯室があるんだよ」「Sさんがさぁ、本番前はメンバーは必ずそこを通るから、と俺に教えてくれたのよ!」「だから俺、開演時間前にひとり給湯室に入ってコップ磨いたよ!!(笑」 まぁそれがK氏のお仕事、いい仕事だ、、。けれど、K氏コップすべて磨き終わってもメンバーまだ現れなかったようで、K氏、再度ひとつひとつ丁寧〜に磨き直したとか(笑。そうこうしている間に、きました緊迫タイム。そう、メンバー通過情報でました。その瞬間、なぜか?仕事発注者のSさんも給湯室にいたとか、、、。Sさん、K氏、2人で一生懸命コップ磨いたそうデス! そしてとうとう開演時間に。生涯憧れのアーティストがバックステージで自分の目の前に現れる現実に震えたそうです。しばらくしてメンバーが現れ、そして給湯室の横を通る瞬間、チャーリー、キース、ミック、ロン、全員が給湯室にいる2人に「Hi!」と声をかけてくれたそうです。素晴らしい!!この現実に興奮したSさんが、通り過ぎるストーンズメンバーに対し、給湯室から大声で「ロッケンロ〜ル!!」と叫んでしまったそうです。これぞまさしくピュアボイス!! K氏、話はまだまだ終わりません。もはや声、15dbは高くなりました。「楽屋はメンバー1人ひとり分かれてんのよ、ライブが始まると速攻各部屋の掃除でさぁ」「おれ、ロンの部屋掃除したんだけど、飲みかけのウォッカがあってさ、、、それさぁ、、」K氏、それをどうしたかは教えてくれませんでした。続けざまに、「ミックの部屋からは何も出てこなかったんだよなぁ〜、、、」と。おら、仕事忘れんな!(笑。ライブも終わり、メンバーがホテルに移動したころ、徹夜ぶっとおしのスタッフ達にひとときの仮眠時間が与えられたそうです。K氏はもちろんミックの部屋で休みたいと。ミックが座ったであろうソファーにひとり横になったそうです。大声で「ロッケンロ〜ル」叫んだSさんは、大好き〜なキースの部屋で休んだそうです。各々憧れのひとの温もりが残る部屋でつかの間の休息。至上のしあわせですね。しかし、後から判明したのですが、Sさんが休んだ部屋はキースの部屋ではなく、チャーリーの部屋だったそうです、、、(笑。 生涯憧れのひとに出会う。人の想いや夢は叶うものです。その根源はまず願うことからなのでしょう。あきらめるのは容易い、願い続けること、信じ続けることこそ労を要するのかもしれません。しかしその想い、願いが通じたときにこそ、すべての労がその意味をわからせてくれるのでしょう。 昨晩お食事会では、私は全編聞き役でしたが、とても有意義でした。K氏、ごちそうさま!
by purevoice
| 2006-05-11 15:09
| ・PRIVATE
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Comments(4)
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JAMES
at 2006-05-17 23:01
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憧れのアーティストに会えた時、それは間違いなく至福の瞬間です。
JAMES的には、その機会を運命というよりも半ば強引に手に入れてきました。 それはいわゆるヅカファン(注:宝塚ファン)でいうところの“出待ち”を始め、様々な方法で。(ミーハーです f^_^;) 伝説のSSWであるHirthMartinez、歌姫BASIA、 元JAPANのMick Karn、プログレの大御所Dave Stewart ギタリストで言えば、Larry Carlton、Robben Ford、Nile Rodgers、Steve Lukather、Steve Cropper、John Tropea(共にブルースブラザーズバンドとして)、Cornell Dupree、浅野孝巳、鮎川誠、エース清水(仮のお姿でした。ファンだったかは...まあノリで)等。結構いるなあ。 手段はともあれ、会いたいという強い気持ちが夢の実現に向けて僕を突き動かして行動させているようです。
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JAMES
at 2006-05-17 23:02
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でもストーンズに会えたなんてそれは奇跡ですね!!!
でもそれは偶然ではなく、奇跡を呼ぶにもきっと必然はあると思います。 その根拠が何であるのか、それは上手く言えませんが。 (生半可でない思いの強さ、信念、行動でしょうか...月並な表現ですが) それにしてもストーンズとは凄すぎる...。 そして最後に、私にとって何といっても忘れてはならない出会い その相手は、長年愛聴してきたアーティストNUUのギタリストでした。 人物よりも先に音との出会い、奇跡です。 これも一つの出会いのかたちなんですね。
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purevoice at 2006-05-18 01:09
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by
JAMES
at 2006-05-18 20:57
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