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Music school purevoice_instructor's NOTE

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2006年 05月 04日

Master course REC実習レポート

先週、上級マスタークラス受講者対象のレコーディング実習が行われました。上級マスタークラスはピュアボイスの一般レッスンプログラムを終了した者、または審査通過者のみ受講できるアドバンスクラスです。レッスンプログラムに月1度のレコーディング実習が含まれ、実践技法はもとより、編曲やアンサンブル、音作りの視点まで高度な演奏力と表現力を養います。実習は現場同等のシチュエイションのなか1人ひとりのプレイアプローチを録音検証します。私がこれまでに行ってきたスタジオワークの経験をもとに、実践的要件を集約しアドバイスしていきます。私のレッスンポリシーがレコーディング至上であることは常に伝えていますが、なによりも技術力、表現力の確認にレコーディングは有効です。

4月分コメントを以下記します。




山口詳五(Vo&AG)
ここ数ヶ月通常のエレキをアコギに持ち替えてレクチャーに臨んできたが、ギタリストとしての幅を広げる意味でも、各ギター奏法を追求することは有益。実習では、詳五の大きな壁である「リズム」の不安定さと、ピッキングの雑さが露呈した。アコギプレイはエレキとは異なる繊細さが要求される(エレキも繊細だが、質が異なる)。個人で表現するスタイルとしてのナマ弾き語りの奥は深い。今後、バンドで演じてきた曲すべてを弾き語りにてトライすることで、エレキにおける新たな表現手段も得るはず。ぜひトライすべし。

「〜自由に埋もれて気付けない そんな平和に込める想い、横に首を振る仕事は今じゃ自分を守るためのもの、正義を試せるもんなんて今はいらない〜」楽曲「PEACE」の詞には詳五のピュアがあった。だからこそ、サウンドに結びつけたい。

本番よりサウンドチェック時がよかった、よくあるパターンの映像はこちら
http://homepage.mac.com/pure_voice/master_class_rec/iMovieTheater21.html

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松浦正博(EG)
松浦も詳五と同じく、オケを利用した一発録音。TAKE2、素晴らしい音を残してくれた。実習中には以心伝心があった。音は嘘をつかないということを証明した。これはお互いの心の中にしまっておこう。

以前から指摘してきた、「サウンド」「マインド」。プラグインしたとたんにわかるもの。このところ、感じとれている。
なぜ、今回TAKE2において歴然とプレイが変わったのかを覚えておいて欲しい。今後望むのは、このコントロールを自力でできること。本来松浦のなかにある、「マインド」を「サウンド」にするだけ。必ずできる。

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正木秀和(Dr)
打込みループと生ドラムの融合アプローチは面白い。実際のアレンジメントでもよく用いるスタイルである。その手法のなか、今回の正木のドラミングは歌っていた。とくにH.Hのアプローチはヒューマニズムの視点から打込みと対極なもの。今回はその効果はいただけた。

全体のアンサンブルが、バッキングのみだったので、起伏の付け方に難を要したが、とくに指摘したいのは、2&4/SDのコンスタントの無さ。これは、ブラシ、スティックともに同じである。まず、強い弱いではなく、皮が良くなるポイントを常に押さえること。シンプルなセットだからこそ、1つひとつのパーツが浮き彫りになる。コンスタントと自由表現の兼ね合い、hotのcool割りも美味いはず。

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吉田James雅人(EG)
今回実習は、私とのギターデュオ。テーマをその場で創り、現在習得中のアドリブアプローチを追求した。どちらかというと、ペンタ中心のリックがお得意のJamesだが、現在トライ中のアベイラブルノートスケールアプローチも妙味あり。実践ではファンキー色を濃くだしながら、しっかりスケール(リディアンb7)を踏んでいたのはさすがJames。フレイジングに歌心備わるとなお良し。ギタリストは何故かスケールというと単純に音を詰め込む傾向あり、要注意。

Master course REC実習レポート_f0009667_225669.jpg


以前このブログでもバッキングトレーニングの成果を残してくれたことを記したのを覚えているが、今回もJamesバッキングで私自身とても楽しくアドリブができた。転調部は少しあやふや?だったかな?? 最近のJamesの作品は、SAX(ダニエル?)が入るイメージが沸く。セッション経験が豊富ゆえに、出てくるカラーなのだろうね。これからもJamSessionには積極的に参加して欲しい。

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上村健輔(B)
ドラムループ&私との一発録音。今回、健輔にしてはノリにしまりが無かったようだ。とくに前半はポイントがつかめないまま、流れてしまった。後半部からやっとグルーブでてきたので、そのノリを頭からキープコントロールして欲しい。

現在レッスンではスケールアプローチを集中して伝えているが、その点はしっかり理解できている。この知識とセンスをぜひグルーブに乗せて欲しい。またプレイ面補足だが、coolなアプローチを更に意識して欲しい。これまでにも指摘してきたが、「音数」で埋めるのではなく、「間」で埋めて欲しい。「間の音」を出せると、もっと面白いはず。

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阿部弘史(EG)
以前、音色のコントロールに個性を見たことを記したが、今回実習ではそのすべてが取り払われた。スタジオレコーディングでは通例の初見状況のなか、音色の異常を問いかける私の助言に対し、レコーディング終了時刻5分まえに、
「すいません、アンプのゲインとヴォリューム、間違えてました、、、笑」と、、、。

Master course REC実習レポート_f0009667_22583847.jpg


ここでは笑ってられたが、、、。現場では、次はないことを伝える。

パーマ屋で、超サラサラストレートパーマをお願いしたとする。
しかし作業中、異常に気づいて問いかけても、
終了時5分前に「でっかいアフロ」になっていたらどする??
しかも、「すいません、ストレートとアフロ、間違えてました、、、笑」と言われたら、、、。
その店に2度目はない。

Master course REC実習レポート_f0009667_235319.jpg


阿部のプレイには、指弾きコントロールの甘さがまだまだある。
「プレイの甘さ」を脱し、「あまくせつない音」を得て欲しい。
この点は、言葉では伝えにくいが、
まず「無駄な力」と「必要な力」のバランスをとるべし。
とくに今後追い込んでいきたい視点である。

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今回のMaster class Recording実習はピュアボイスレッスンルームにて行ないました。
ダビングからセッションスタイルまで、またひとつピュアな音が残りました。
今回の音源は後日配布します。

今回特に印象として残ったのは、

1)Jamesのカッティングの音の立ち上がりがとても切れるようになってきたこと。
1)正木の息使い〜脈が歌ってきたこと。
1)松浦のイメージ〜独自表現が、言葉なしで私に伝わったこと。

次回Master class Recording実習は通常の同時リズム録音スタイルで行なう予定です。

WE ENJOY THE MUSIC / purevoice

by purevoice | 2006-05-04 23:07 | ・RECORDING 実習 | Comments(2)
Commented by JAMES at 2006-05-07 12:36 x
私のカッティングに対しご評価いただきありがとうございます。
好不調はありますが、概ねコンスタントにプレイできるようになりました。
セッションやライブでも「カッティングいいね」と言ってもらうことが増えました。昔は逆に苦手だったのに...。(笑)
これもご指導の賜物と感謝いたします。
ただ、カッティングはコンスタントにできるようになるところが
出発点で、その先が更なる表現であると思っています。
ソロともども表情豊かなプレイができるよう精進していきます。
Commented by purevoice at 2006-05-10 18:00
JAMES>
ギタークリニックで最初に音を聞いたとき
かなり困ったのは事実だった、、、。
大抵、ギタリストはソロは弾けても
ちゃんとバッキングが出来ない人が87%。
これ、タバコネタに換算すると、
タバコ吸っても、マナーをもって吸えない者87%。
ちゃんとしようよ、ちゃんと。
すまそ、話それたが。
いまだからこそ、できない頃のことを笑える。
JAMESも解っているが、これ出発点。
もうしばらく付き合うよ。


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