人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Music school purevoice_instructor's NOTE

purevoice.exblog.jp
ブログトップ
2009年 08月 31日

1発録音の利点?恐怖?

レコJAMレポート続きです

先週レッスン後にも、レコJAM音源に対するダビング作業が行われました。このイベントの主旨は、ライブ1発レコーディングなのですが、希望者に対しては1発音源に対するダビングパートを与えています。通常の制作過程においても、まずは基本リズム/Dr+B+Gt+Pfなどの土台となるマスターオケを完成させ、そのマスター土台に各ダビングパートを重ね最終オケを作りあげます。打込みなどの制作工程は初めからバラでダビングしていく手法もありますが、生バンドものなどは殆どがこの同時1発録音手法です。

1発録音の利点?恐怖?_f0009667_241107.jpg

初めて自己のJAMナンバーを書き上げました、西山兄/Funk Bass!
サポートの正木氏/Drも初見一発で最後まで Funk 叩きました。goo!!

同時1発録音の利点について





1発録音の利点>
1発録音では自力では起こせない"マジック"が起こります。つまりは、メンバーとの精神的連動が思わぬ共有プレイを呼ぶのです。その体感は実際に体感せずには解らないとは思いますが、、、 JAMセッションなどでも、素晴らしいセットを体感した時と同じフィーリングですね。決して2度と同じプレイはできない素晴らしい"マジック"。これを期待できるのが1発録音の妙味なのです。要はチームワークのパワーですね。

利点その2、全体のアンビエント(残響)が得られる。これはエンジニアリング視点ですが、DrやBass、EGに至まで、すべての空間が残せます。この生残響パワーはいわゆるデジタルリバーブなどでは再現できない生き血です。みなさんご存知、Zepのボンゾさまのあのドラムフィールなどもアンビが大きく作用してますね(もちろん部屋を揺らせるだけのパワープレイがありきです)。これが、バンド全ての固まりとしてあることで勢いあるライブ感にも繋がります。楽器どうしのかぶりを気にするエンジニアも多くいますが、同時1発録音では"マジック"をそのまま残したいのです。リズム録音ができるレコーディングスタジオの天井はとても高いですね。その意味、それは"響き"にあるのです。(逆にギターダビングなどはデッドかつ狭い部屋で行います。実際の現場風景はこちらを→過去の記事

もうひとつの利点と言えば、同時作業であるが故に録音作業の時間短縮ができること。各パートをダビングしていくにはそれだけの数の時間を要します。けれども、すべてが同時であるならば文字通り1発で済みます。精神的にもマジックを呼び、素晴らしいアンビも得ることができる。そして時間も能率良く進められる1発録音。こんな良いコトだらけの同時1発録音ですが、ひとつだけ重大なるリスクがあります。

それは? それはもし、だれか1人でも録音中に演奏やその他理由で足を引っ張れば、、、他すべてのパートを含め、作品音源は成立しなくなるのです(怖。つまりはチームワーク命。だれか1人だけ良くてもNO!!! 1人だけダメでもNO!!! 全員がタッグを組み、全員がベストな状態で臨むことで"マジック"が舞い降りるのです。

さて、前置き長くなりました(笑。いよいよ本題です。
___________________________________________


今回ご紹介いたしますメインキャストさんは purevoice を代表するスーツを着たギター職人/吉田"James"雅人さんです。James氏 は上級マスタークラスにて学びつつも、もはやスタジオやライブサポートなどのお仕事も多数こなしているギタープレイヤーであります。今回はスクールの取り組みにもサポートプレイヤーとして参加してくれました。さすが James氏、レコーディングという舞台でかなり集中している表情、すばらしくキリッとしたこの目線 goo!!@@!!

1発録音の利点?恐怖?_f0009667_246457.jpg

Funkナンバーは James氏の独壇場!もはやお手の物でしたね。
右手カッティングも、デジカメでは捉えきれないほどのキレが伺えます。

JAM自体は簡単なサウンドチェック後すぐ本番へと進行。何ひとつ問題なく終えよう当ステージでした。が、しかし、上手く進行したはずの Funk JAM の大ラスエンディング部にて恐怖のハプニング勃発、、、。多くの現場を体得している James氏でさえ、この恐怖トラブル?は予期せぬ出来事だったのでした。弘法も筆のあやまりなどと申しますが、その内容はいかに?


以下、JAMラストのキメ風景〜4コマ漫画ならぬ、4コマ現場です。

1発録音の利点?恐怖?_f0009667_151395.jpg

1発録音の利点?恐怖?_f0009667_152367.jpg

1発録音の利点?恐怖?_f0009667_153112.jpg

1発録音の利点?恐怖?_f0009667_153820.jpg

これぞ1発録音の妙味?いや恐怖か、、、?? 私の MESA は泣きました。
ハプニングの答えは正しく音源収録されておりますのでご確認のほどをお願いいたします。
James、同時1発おつかれ!! & "落とし穴"ネタありがとう!


WE ENJOY THE MUSIC / purevoice

by purevoice | 2009-08-31 03:32 | ・EVENT | Comments(4)
Commented by 西山兄 at 2009-08-31 10:37 x
一発録音の緊張感はしびれます。
各パートが同時的に音を共有できることに加え、あの緊張感が良いスパイスになっているのだなと度々感じます。
もっとも私はスパイスが効きすぎて「辛っー;;」ってなってしまっているわけですが・・・
早く人馬一体ならぬ人ベース一体になれるように精進したいものです。

JAMESさん、レコーディングではサポートありがとうございました。
JAMESさんからは仕切りの心構えなど精神的な面でも多くを教えていただきました(もちろん一発録音の恐怖!も)。
音源はさぞ色々なエッセンスが詰まっている事でしょう。最大限血肉にしていきたいです。
それにしてもこの4コマ劇場、バッチリすぎて怖いです。笑。
Commented by purevoice at 2009-08-31 23:51
西山兄>
今回の purevoice ノンフィクションアワー、James氏がしっかり主役持って行きましたね。
オープニング写真のJAMES氏、彼が睨む表情は半端無く怖いです。
緊張のJAM番組はここから始まったのですが、、、
4コマラスト現場では、私が彼を睨みましたね(笑。

実は、ここだけの話。。。
Jamesさんはサウンドチェック時にも。。。(ナイショ
でもね、James は大丈夫。やる時はやる。purevoice が長期保証約束しますよ。
兄貴のオリジナル、いつかまたこのメンツで同時1発トライしましょ!
Commented by JAMES at 2009-09-04 02:37 x
purevoiceイベントでは
毎回いろいろなことが
大切な経験となっています。
貴重な機会をいつもありがとうございます!

西山くん、機会があればまた一緒に演りましょう。
音の仕上がり楽しみですね。
Commented by purevoice at 2009-09-04 05:11
james>
さっきまでベストヒットUSA見てましたが、やはりクインシーさまは凄い。
あの M.ジャクソンさまを仕上げて下さいました。
人種差別などの壁を越えて人類愛に繋げてくれましたね。

We are the world 再現しましたが、いつ拝見しても偉大なるアーティストさまばかり。
このrecこそ、やり直しは許されない現場ですね。
エピソードは、シンディが首にしこたま巻いたじゃらじゃら首飾りがノイジーでクインシーに怒られましたね(笑。

rec は様々残ります。
今回の出来事も西山兄貴にとって生涯忘れ得ぬ思い出になることでしょう。


<< 本番に向けた計画と調整      開講9周年記念レコセッション初... >>